デール・カーネギー著「道は開ける」(創元社)という本を必ず年に最低1回は読むようにしています。
最初の出会いはもう十数年前になると思います。
たまたま本屋さんで手に取りました。
そこからなので、おそらく最低10回は読んでいるということになりますね。
最初に文庫版を。
これはペンで線をひきながら読みました。
なので今ではだいぶよれよれしています。
そこでハードカバーの大型本も購入しました。
最近はいつでもどこでも読み返したいと思い、電子書籍版も購入してしまいました。
「○○すればこうなる」とか「成功の△△」のような本は、以前はよく読んでいましたし、本もかなり持っていました。
が、あるとき部屋の本棚の本を一掃したときに、思い切ってほとんどのその手の本は大処分してしまいました。
なぜなのかは自分でもよくわかりません。
ただ処分したことで不思議なことに気持ちまですっきりしました。
・・・ですが、どういうわけかこの本は手元に残しておきました。
なぜなのか?
それは、「悩むことと考えることは全然違う」ということを、手を変え品を変え教えてくれるから(だと思います)。
でも、人にはそれぞれ悩み癖があるので、この本を読んでも、すぐもとの状態に戻りやすいのです(寝ぐせみたいなもの?)。
だから何回も繰り返し繰り返し読んで「そうだった、そうだった」とまた思い返す必要があるのだと思います。
この本の創元社さんの初版刊行は1944年だそうです。なので古典といっても良いかもしれません。
でも基本的に人はあまり変わらないと思うので、いつの時代でもずっと通用する名著だと思います。
以前何かの折に私がこの本を読んだことを父に話したことがあります。
すると、父も自分も若いころ読んだよ、と。
「えーっ!!そうなの?」
普段は自信満々(そうに見える)父なので、まさかの告白でした。
私には弟がいます。
数年前ですが、弟が転職することになり、いろいろと悩んでいました。
仕事に関することだとか転職に直接役立つ本ではないのですが、メンタル面で少しでも役に立つといいなぁと思って、ハードカバーの大型本「道は開ける」をプレゼントしました。
その後、いろいろなことがありましたが、無事弟は新しい仕事に就かせていただくことが出来ました。
先日弟の部屋に設置してあるルーターの調子が悪く、家のインターネットが使えなくなったため、部屋に入って点検しなければいけないという事態が発生しました。
弟はあいにくその時不在だったのですが・・。
そこで見たものは・・・
きれいに埃をかぶったハードカバーの「道は開ける」でした。
弟よ、1ミリも読んでなかったんかーーーい!!!
私が持っている文庫版の表紙は古いデザインになります。今はカーネギーさんのお顔がカバーになっていると思います。