
夕暮れ時。晩秋の新宿西口高層ビル群を眺める
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きっかけ
経理の仕事を始めたばかりの頃、実務を覚えることがありすぎて、自分のプライベートの時間が本当に削られた時がありました。
おまけに、「ついでにこれもやっておいて!」と周りから言われると、基本的に頼まれると断れない気質を持っていることもあって、多分仕事の量が当時のわたしの能力を超えていたのでしょう。
当時は精神的にも、体力的にもかなり疲れていたのですが、ただ不思議なことにあまりそのように感じていませんでした。
今になってみると、危険なことだったかもしれませんね。
「自分が疲れていることに気が付かなかった」のですから・・(*_*;
そんなことって、ありませんか?
現在では、人から急に仕事を頼まれた場合には、自分の体調や仕事の進み具合、相手の方(←これ大事!)に応じてしっかり対処するようにしています。
でも、このようにわたしが変わることが出来たのには「たくさんの時間の経過」や「たくさんの苦い経験」が必要でした。
ところで最近、好きなラジオパーソナリティーの方が、人間関係において「バウンダリーって考え方は人と関わるうえで大事だよね」と番組の中で「連呼」していました。
わたしは知らない言葉でしたので、とても気になってこの本を読んでみました。
藤野智哉著
人間関係に「線を引く」レッスン 人生がラクになる「バウンダリー」の考え方
です。

当時このような本があって、もっと早く読めたらよかったのに・・、と正直思いました。
藤野智哉(ふじの ともや)さんとは
(ダイヤモンドオンラインより一部抜粋)
精神科医、公認心理士。
秋田大学医学部卒。幼少期に川崎病に罹患。
心臓に冠動脈瘤という障害が残り、現在も治療を続ける。
障害とともに生き、精神科勤務と医療刑務所の医師を務めるたかわら、執筆にも精力的に取り組む。
専門知識を優しく語り、つらいひとに寄り添う内容で、幅広い世代から共感と支持を集めている。
バウンダリーとは
「バウンダリー」とは、「自分と他者の間にある境界線」のことです。
もう少し詳しくいうと、
「『どこまで相手と関わるか』『どこから自分を守るか』を自分が決めるための心理的な境界線」を意味します。
(はじめにより)
相手の方とのバウンダリーを自分ででちゃんと決めていないと、かつてのわたしのようにプライベートの自分の時間がどんどん侵食されたり、自分より相手の考え方や価値観に押し切られてしまったりすることがあるかもしれません。
感想
バウンダリー、即ち、線を引く「大前提」にあるのは、
「○○が出来るから」とか、「△△なので」という前提や条件を全く付けずに、「自分には価値がある」と自分で自分を認めてあげることなのだそうです。
なので自分は尊重され、丁寧に扱われていい存在なのです。
(ただし、これは人によってはもしかしたら意外と難しいことなのかもしれません)。
この大前提のうえで、「今の」自分の価値観やキャパシティーで、「この人には」どこまでだったら関われるか、を、いちど「時間をとって」考えてみること。
そしてその人に「ここまでだったらOK ラインですよ」というのを「ちゃんと言葉にして」伝えること。
でもそれは、線を引くことによって「自分が孤立するためではなく」て、相手のバウンダリーも尊重しつつ「より良好な関係を築くため」なのだ、ということが順を追って説明されています。
わたしは長女なのですが、よく陥りがちな行為の中に、
「よかれ」と思って相手の望んでいると思われることを先回りして、してあげる行為があります。
また、伝えたいことがあってそれを相手に伝えた後に、「こういう表現をしたけれど、ちゃんと伝わったかしら。気分を害していないと良いんだけれど」とか、「もっと違う表現があったかもしれないなあ・・・」と後から少しクヨクヨしてしまうといったこともあります。
でも、よかれ、と思って先回りしてやってあげたつもりでも、「相手のバウンダリーを尊重する」のなら、自分の領域と他人の領域を「分けて」、「踏み込まない」ということが大切なんですね。
それから、
「相手の気持ちは相手のもの。くみ取ろうとしても本当のところは相手にしかわからない」、といったことも藤野さんは伝えてくれています。
経験を重ねて、自分の中でもなんとなく漠然と思うようになったことを、本書で「言葉に」してもらえたようで、ストンと胸に落ちたようでした。
今後、人とお付き合いさせていただく上で、きっと大切なお守りになってくれるような言葉の数々をもらえたように思いました。
本書は一般の方向けに、やさしい言葉で表現され、読みやすく工夫されています。
また、読みながら「ワーク」も所々に付いているので、実際にペンをとって「自分ごと」として掘り下げてみることが出来るようになっています。
自分では気が付かなかった自分の考え方の癖や、どんな状況だと嫌と感じるのか、など、今まで改めて考えてこなかったこともワークを通して見えてくるかもしれません。
ちなみに、わたしは「お腹が空いて」いて、ついでに「睡眠不足」だったりすると、とたんに自分の人に対するキャパシティーがアリンコのように小さくなるようです(*_*;
目次
はじめに
第1章 「線を引く」ってどういうこと?
第2章 線を引くにはまず「自分を知る」
第3章 関係性の中で線を引く
第4章 「相手の線」を尊重する
第5章 バウンダリーバスターにふりまわされない
おわりに
記事をお読みくださり、ありがとうございます。 ビビりのためコメント表示は承認制となっています。 コメントいただいてから反映されるまで少々お時間を頂いていますが、ご理解くださいませ<m(__)m>