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大好きな番組「ブラタモリ」のレギュラー放送終了によせて

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NTTドコモ代々木ビル(通称ドコモタワー)のライトアップ

 

この近くにあった信濃高遠藩内藤家が幕府に返上した下屋敷跡に、甲州街道沿いの新たな宿場の設置が認められたので「内藤新宿」と呼ばれ、新宿の地名の起こりとなったのだそうです。下屋敷跡は現在の新宿御苑一帯にあたります。

 

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NHKで長い間放送されていた「ブラタモリ」が大好きで、ここ数年は毎週欠かさず観ていました。

ですが、2024年3月9日(土)の放送をもって、いったんレギュラー放送は終了となったんですね。

 

番組の最後に特別な「番組終了のお知らせ」もなかったので、正直ショックですしとても寂しく思います。

 

でも考えてみればタモリさんも2024年3月現在で御年78歳。

放送では数十分の放送ですが、

撮影には

現地まで移動して、

一日から数日ロケをして

しかもタモリさんは高所恐怖症なのに高台に登ったり、山道や長い階段を登ったりしています。

 

思えば若いスタッフの方々にとっても大変な労力だったことでしょう。

特に最近の気候は厳しいですし。

 

わたしはそもそも学生の頃から「歴史」が好きでした。

日本史、世界史を問わず、

「どうしてその事件が起こったのか」

を考えるのが好きだったからです。

 

さらに2011年3月11日のあの東日本大震災を経験して、

  • 自分の住まいの近くの歴史や地形のこと
  • 何度も繰り返される日本の災害と復興の歴史について
  • そしてやはり「日本史」や「日本の地形」について

もう少しちゃんと学んでみたくなりました。

 

そこで「ブラタモリ」の番組をはじめ、

「歴史探偵」「英雄たちの選択」などの歴史番組を今まで以上に腰を入れて観るようになりました。

一方

災害が起きたり、何かの事件が起きたり、はたまた時代小説などを読んだりする時には

「地図」

をよく参照するようになりました。

 

地図は、出来たら

「新しいもの」と「古いもの」を参照するといいなあと思います。

 

例えば、

「ああ、ここは昔は沼地だったのを埋め立てたんだ」とか、

「ここは谷だったんだ」というようにわかります。

 

それから例えば、

「サンズイ」の付く地名だったら川や沼や海など水に近い土地回りだったのかな?

といったような「地名」からその土地柄をうかがい知るということもあります。

 

ただ最近は

ヒントとしての「地名」も合理化のためにどんどん変わっていってしまうので、

「本来はその土地がどういう特徴や性質のある土地柄だったのか」といったことが、

わかりにくくなってしまっているのも残念な気がします。

 

ところで現在、わたしが

散歩をしたり、

歴史番組や旅番組を観たり、

時代小説を読んだりしているときに、

参照していていいなあ、と思うものにはこんなものがあります。

 

「日本史年表・地図」 児玉幸多(編) 吉川弘文館

前半に「年表」が載っています。

そして後半は地図が記載されていますが地図は現在の地図ではなく「歴史地図」なので、その時代時代の、目的に応じた地図が作成されています。

 

それは例えば、こんな感じです。

 

平安時代の畿内地方の地図

関ケ原の戦いの東軍西軍の配置のわかる地図

大坂冬の陣や大坂夏の陣の徳川軍と豊臣軍の配置のわかる地図

慶応3年(1867)年における大名の配置のわかる地図

 

 

「年表」は同時代同士で日本以外の他の地域と比較ができるようになっているので面白いです。

ざっくり「ローマ帝国の初代皇帝アウグスツスの名前が記載されているときに、

日本は弥生式文化時代なのかあ・・」と衝撃を受けたのもこの本をみてでした。

 

竹村公太郎著 「日本史の謎は「地形」で解ける」PHP文庫

「ブラタモリ」を観始める前にたまたま読んでいた本です。

たとえば、戦国時代の武将は、どうしてその場所に城を建てたのかという疑問。

 

よくブラタモリでも出てきたと思うのですが、

一つの例として「高台で堅固な台地のうえでありかつ川の側に城を建てる」(もちろん他の条件もあります)。

だからこそ、そのような恵まれた場所を奪い合うのでしょう。

そういった「歴史と地理」という切っても切れない関係がみえてきます。

 

竹村さんはダムの建築に係っていた土木の専門家。

なので、インフラ面から歴史を掘り起こしているのが目から鱗でした。

 

特に私が楽しく読んだのは

第一章「関ケ原勝利後、なぜ家康はすぐ江戸に戻ったか」

ここでは「大ディベロッパー家康」の側面を知ることができました。

 

「新版 大江戸今昔マップ」かみゆ歴史編集部 中経出版

江戸切絵図の上にもう一枚ページが重なるようになっていて、その場所の現在の施設や道路、路線図などと対比できるようになっています。

本書と共に「ひとりブラタモリ」が出来るかもしれませんね。

 

本書 内藤新宿 千駄ヶ谷辺図 【新宿、新宿御苑、代々木周辺】より

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ブラタモリではよくタモリさんが、スタッフさんの用意した地図をみて、

「今我々がいるのはここでしょ」と即座にその地図上の現在地を指し示していました。

なんて空間把握能力が凄いんだろう、といつも思っていました。

 

特番でもいいので、またいつか「ブラタモリ」の番組に再会出来たら嬉しいです。

タモリさん、スタッフさん、お話しくださった各専門家の皆様、大変お疲れさまでした。

そして新しい視点を教えて下さってありがとうございました(#^.^#)