
暑さに負けず、先日、東京・上野の東京国立博物館の平成館に行ってきました。
お目当ては特別展「江戸大奥」展です。
・・が、思った通り、激しく混んでいました( ;∀;)
そして写真撮影は原則禁止でした。
ただ、嬉しいことに、2か所だけ写真撮影が許されたところがありました。
『撮影可能だったところ その1』
会場の入り口近くには、NHKドラマ10「大奥」の御鈴廊下のセットの一部が再現されていました。
ドラマ10「大奥」は漫画家のよしながふみさんの作品をもとにして、男女逆転の大奥の世界を描いた時代劇です。
御鈴廊下のセットの一部

かろうじて撮れた徳川吉宗役 モデルの冨永愛さん着用の衣装

冨永さんはこの特別展の音声ガイドのナビゲータもつとめていらっしゃいました。
耳心地の良い落ち着いたトーンのお声で、とても聞きやすかったです。
冨永さんは、2025年NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(つたじゅうえいがのゆめばなし)では実在の人物 大奥総取締 高岳(たかおか)を演じていらっしゃいますが、ドキュメンタリー番組のナレーションなど「声のお仕事」にも、とっても向いていらっしゃるように思いました。
大奥法度(はっと)
ところで、大奥法度という定めは、大奥という場所が、「将軍の世継ぎをもうける」ということを最大のミッションにした特別の場所であったために、中に居住している人々の秩序を保つために設けられたものだそうです。
例えば
- 将軍以外の大奥への立ち入りは禁止(男子禁制)
- 夜6時以降は奥女中の出入りは禁止
- 大奥でのことは他言無用。露見した場合は厳重に罰する(情報漏洩の禁止)
などです。
この情報漏洩の禁止についてですが、
ここで見聞きしたことは「家族」にも、また「退職してから」も決して漏らしてはならなかったのだそうですよ。
展示品としてはなかったのですが、ここで働くにあたっては「決して漏らしません」という「誓詞」(誓いのことば)を提出させられていたとのことです。
憧れの「大奥」に晴れて入社?してみたら、思っていたのと違い、めちゃブラックだったわ〜、と思った方もいらしたのではないでしょうか?
そう思うと、今回展示されていた「江戸城御本丸大奥総地図」や、「春日局像」を観るにつけ、少し怖く感じてしまったのでした。
「江戸城御本丸大奥総地図」(えどじょうごほんまるおおおくそうちず)
大奥の各部屋の見取り図です。御鈴廊下もちゃんと書き込まれていて、見取り図の中に見つけた時はテンションが上がりました。それにしても一体何部屋あるんでしょうか。確実に迷子になりそうです。
「春日局像」(かすがのつぼねぞう)伝狩野探幽筆
春日局は、家光の乳母で、大奥の基礎を築いたと言われています。
彼女は少女時代、斎藤福(ふく)といい、父は明智光秀の重臣 斎藤利三(としみつ)です。
本能寺の変以後は、裏切り者の娘、という烙印を背負いました。
一方、この肖像画の彼女は、白小袖に緋袴姿で描かれています。
緋袴は、寛永9年、宮中に参内した際に後水尾天皇より拝領したものといわれています。
緋袴は、宮中において限られた高位の女性にしか着用がゆるされなかったものなのだそうです。
彼女のドラマチックな人生を想像させる肖像画でした。
『撮影可能だったところ その2』
大奥では正室・側室以下そこに仕える者は、
- おいそれと外出できなかったこと
- 将軍以外は男子禁制だったこと
このようなことから、なんと「女性の役者さんによる大奥での歌舞伎」というものが催されていたそうです。
こちらは、坂東三津江という女性歌舞伎役者さん所用の衣装です。



こういったものを作成するために、デザインを考えたり、材料を調達したり、手の込んだ超絶技巧の刺繍を布地に施したり。
それはそれは気が遠くなるほどの手間がかかっていることでしょう。
現代でもチャレンジすれば、果たして同じものを作ることが出来るのでしょうか?
最後に
「大奥」は基本的に、情報が流出しないように厳しい規制のあった場所でした。
そんな訳で大奥の中の様子のわかる史料もほぼ残っていないのだそうです。
でも「大奥」の中の、上は御台所(みだいどころ 正室)から下っ端の女中さんに至るまでのたくさんの人々が残した数々の衣装、装身具、楽器などの遊び道具、大奥で行われた季節の行事にまつわる道具類、可愛らしい人形など小物類を観ると、それぞれの人がこの場所で、小さくても「楽しみ」や「癒し」をなんとか見出しながら、懸命に生きていたことが感じられる催しでした。
また、素敵なお着物を着て来場される方も多くお見受けしました。
着物ってホントに素敵だわ、と改めて思いました☆
なお帰りにJR 上野駅に置いてあったリーフレットから、
- 上野の山文化ゾーンフェスティバル
- たいとう文化マルシェ
のことを知りました。
毎年9月~11月頃開催されている文化イベントなのだそうです。
今年は寛永寺の創建から400年目となりますし・・・。
もし上野にいらっしゃるご予定がありましたら、よろしければ参考にしてみてくださいね(*^-^*)
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