※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています
わたしの場合
最近よく図書館を利用します。
図書館は本のジャンルもすべて揃っており、新しい本も古典も全集も置いてあります。
そして静かで落ち着ける大好きな場所のひとつです。
あらかじめ心に決めた本を借りに行くこともありますが、大体は巨大な本棚の間を巡回して、その時に心のアンテナに引っかかった本を選ぶことが多いです。
本を選ぶのはシンプルに楽しいです。
ただ、一方では悩みもあります。
読みたい本が多くて、一日のすき間時間で実際に本を読める持ち時間を考えると
正直「私が死ぬまでに読みたい本を全て読み切れるだろうか?!」とかなり焦ったりします(;'∀')
たとえば私のすごく好きな作家の浅田次郎さん。
・・多作です。
今読んでいる浅田さんの本を読み終わったとたんに、もう次の新作が出ていることもあり、正直びっくりします。
そもそもお書きになることが大好きなのでしょうね。
浅田さんの作品で6巻で完結する作品があったとします。
5巻まで読んだけれど、もしここで私に何かあって6巻を読めないこととなったら、多分この世に化けてでも読みに来ると思います(怖)!
そんなことで、もう少し本を上手に選んで、読んだ本の中から「これは」と思った箇所をなるべく忘れず、むしろ何かに役立てたいっ!との思いからこの本を選んでみました。
何について書かれているのか
本書のタイトルは「読んだら忘れない読書術」です。
ですのでもちろん「読んだ内容を今後に役立てるためどうしたら内容を忘れないでいられるのかについての方法」があれこれ書かれています。
そして、それだけではなく、本にまつわる大事なテーマも体系立てて書いてあります。
こんな感じです。
- そもそも読書することによって得られることは何なのか
- 読んだことを忘れないための方法だったり、読書するための時間をどう管理するのかといった読書術(基本編と,もうちょっと深堀りしたお話)
- 読書術実践編
- だけど、自分にとって有益な本はどうやって選んだらいいのか
- 電子書籍の場合についてメリットとデメリット
- では本の買い方についてはどうしたらいいか・処分についても
- 樺沢さんのおすすめ本
わたしにとって特に収穫だったなあ、と思えたところは、
もちろん「読んだ内容を忘れないための方法」についてです。
それ以外では
「読書することによって得られることは何か」
「本の選び方」
について書かれたところも目から鱗でした。
嬉しくて自分で手書きで作っている「読書ノート」にも書き留めておきました。
樺沢紫苑さん
精神科医の先生です。
そして作家です。
本書も脳のしくみについての知識を生かして書かれています。
読んでみて特に「なるほど!」と思ったところ
(なるほどな点1)
読書は先人の知恵を借用できる。
そして人生の選択肢を広げることが出来るということ。
もちろん、本を読みっぱなしではなく、そこからの行動が大事になります。
(なるほどな点2)
本を読んだ、というのはその内容について人に説明が出来たり、議論できるレベルをいう。
(なるほどな点3)
その本から多くの気づきを搾り取れ。
それにはアウトプットするためにインプットするように心がけること。
アウトプットとは人に話したり、SNSにあげたりすることなどをいいます。
(なるほどな点4)
その本をじっくり読む前に、目次などで全体に目を通したら、その本を読む目的地を設定しましょう(ゴール)。
つまり、自分がこの本から何を学びたいか、何を知りたいと思うかを定めましょう。
そして速読か精読か決めましょう(方法)。
(なるほどな点5)
本は今の自分にとって「ちょい難」がおすすめ。
内容的に少し難しいもの。
でも難しすぎないもの。
ちょい難のときはドーパミンが分泌されて、集中力がアップし、記憶力も強化されるのだそうです。
つまり難しすぎても、簡単すぎてもドーパミンは分泌されないのだそうですよ。
(なるほどな点6)
鉄は熱いうちに打て。
読書も熱いうちに読め。
これ読みたい、というワクワクした気持ちで読むと記憶に強烈に残りやすいそうです。
(なるほどな点7)
自分がこうなりたいなと思う人の書いた本、その人がお勧めする本を読む。
(なるほどな点8)
本との偶然の出会いを大切にするため、「セレンディピティ」を高めておこう。
「セレンディピティ」とは、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力や才能のことをいいます。
脳には「選択的注意力」というものが備わっているそうです。
それは、自分が関心のないものについての情報はスルーし、関心のあるものについては情報を積極的にキャッチするしくみ。
なので、この脳の選択的注意力を利用するためにも、自分の関心のあることを普段から明確にしておくことや注意の網を張っておくことが大事だということです。
今後は
本書の巻末には樺沢さんのお勧めの本が掲載してあります。
その中の一冊に、
「書くことについて」
(スティーヴン・キング著 田村義進訳 小学館)
があります。
スティーヴン・キングは著名なアメリカの小説家。
この本はご自分の小説作法についてまとめた本になります。
なんと400ページを超える大作なのですが、
小説家になりたい人のみならず、プロの物書きになりたい人、文章が上手くなりたい人は必読の1冊としています。
そして本の中の次の言葉を紹介して下さっています。
作家になりたいのなら絶対にしなければならないことがふたつある。
たくさん読み、たくさん書くことだ。
私の知る限りそのかわりになるものはないし、近道もない。
樺沢さんは、この言葉に出会うための読書だったといっても過言ではないとの趣旨のことを書かれていました。
わたしもそんな読書の旅をしたいですし、こんな珠玉の言葉に出会ったら人にお伝えしたいと思いました。