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黒字化のための家計管理のしくみ 林總さん著 「新版 正しい家計管理」とがっつり取り組む

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可愛らしいブロッコリーの花。ブロッコリーは大好物なのでちょこっと複雑な気分・・

 

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私の場合

仕事が経理をしていることもあって、

自分自身の家計簿についても昔からいろいろ試行錯誤してきました。

 

昔はノートに電卓を叩いて家計簿を「手書き」で作っていましたが、

最近は少しでも楽をしたいので

「エクセル」

毎月

  • 家計に入れるお金
  • 自分で使えるお金(預金も含めます)

の「予算額」や「実際額」を管理してきました。

 

でもちょっと立ち止まって今までのやり方はこれでいいのだろうかと思い始めました。

こんな風にです。

 

①貯金するだけの口座とは別に「引落用・支払い用の口座」というのを作っているのですが、これが気になっていたんです。

 

というのは                     

この口座からは予定外の支出が発生した場合にここから引き落としたり引き出したりしているのですが、

このやり方はよくよく考えてみると

毎月使っても良い金額をマイルール化しないとちょっと自分に甘いのかもしれないと思ったことです。

 

②何を隠そう本当は私はきれいさっぱり現金払いが好きなんです。

それはものを買ったりやサービスを受けたときに現金が即時支払われるので、

お金をいくら使ったという痛みのような肌感覚がわかりやすいからです。

 

にもかかわらず、私の場合は特にコロナ禍を経てですが、現在は現金の支払いだけではなく、カード払いやデジタルマネーの利用もどうしても発生するので、「リアルタイムの預金管理がわかりにくい」現状があります。

 

そんな風に思っていたので、以前からかなり気になっていた本書

林總(はやし あつむ)さん著「新版 正しい家計管理」

をこの際腰を据えてじっくりと読んでみました。

 

林總(はやし あつむ)さんはこんな方です

公認会計士・税理士

ITを活用した管理会計の専門家

 

概要

大切なことは、家計簿を作り、予算との差を分析することではなく常に価値ある支出を心がけること、そして予算額以上に使えないしくみにすることです。

本書は、あとがきにあるこの林さんの言葉に集約されていると思います。

 

目次は次のようになっています。

1.家計管理の目的

2.家計の実態を把握する

3.予算を立てる

4.管理不能支出を深く見直す

5.管理の手順

6.中・長期の家計管理

7.おさらい~価値と幸福とお金の関係

付録 新「正しい家計管理」体験記

 

読みながら、林さんおすすめの家計管理のための考え方を学びながら、

それに基づく

ワークシートやノートを作成する作業

があります。

 

私の場合、預金通帳や最近の家計簿など必要な資料をかき集めて、電卓を叩いては絶叫しつつ、ワークシートやノートを作成するという作業に

大体2週間くらい時間がかかりました。

 

自分の実際の家計簿を利用して大体「一年間に何にいくら支払っているのか」をまずつかむこと。

それを参考にしつつ今度は実際に今後の「予算を立ててみる」というものです。

その作業を通して「黒字化するシステムをつくるのはどうしたらいいのか」を学ぶのです。

 

「めんどくさい」と思うかもしれません。

確かにそうですね。

でもこういったものを順番に作成できるようにひな形サンプルも記載されていますので会計的な知識が特になくてもわかりやすかったですしやってみて良かったと思います

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①なるほどな点1

「家計管理の目的」がまずはじめに述べられていること。

 

家計管理の目的はひとつです。自分と家族が現在も未来も幸せに暮らすこと。

 

お金はその幸せな生活を実現するための重要なツールです。しかし、幸せそのものではありません。だから預金は目的ではないのです。

自分と家族が価値を置いているものは何か、どうなれば幸せなのか。

それを定義するのが、家計管理の最初の一歩です。

それには節約ではなく、「支出」に注力しなければいけません。

「価値あるお金の使い方」をよくよく考えるのです。

人から見て価値がない暮らしでも、自分と家族の幸福度が100%であれば、何の問題もありません。

他人のものさしでなく、自分のものさしを持ちましょう。

 

  • 自分や家族の価値を感じているものから優先順位をつけ、それを予算化すること。
  • 短期的、長期的視点も両目線で考えていくこと。
  • 自分や家族の価値からみて、必要ないものは我慢しようとか、将来の必要な支出だからドカンと使おうとか、迷った時のガイドライン(ものさし)として家計を考える。そしてものさしも、家族の年齢や形態によっては変わっていくもの。なので時々見直ししてみることが必要ですね。

②なるほどな点2

会社経営の会計を家計管理のお手本にしていること

会計には、見えないものを数字によって「見える化」し、長期・中期・短期にわたって問題点をあぶり出す威力があります。

本当に使えるお金はいくらなのか。

本当にやりたいことにお金を使えているか。

将来の出費に備えられているか。

財産・借金も含めた家計全体の収支はいくらか。

 

こうした家計の実態がひと目でわかるのが、会計なのです。

「会社経営」も「家計管理」も本質は同じです。

 

我が家はみな揃って基本ビビりなので、そんなに無駄遣いする方ではないと思います。

でも家族でも話しにくい「家計」というテーマではありますが、

 

「①の価値ある支出」について

「家計全体のお金のはなし」について

もっとざっくばらんに話す機会をつくろうと思いました。

しかも定期的に。

 

③なるほどな点3

ずばり予算の組み立て手順がわかりやすく書かれていることです。

 

収入は限られているので、

ここから最初にキープしておくべきものを差引いていき、

残りを本当に使えるお金の上限として出してみる、というやり方です。

 

繰り返しますが予算を立てていく順番がわかりやすいです。

 

ここですごく心に残ったことを2つ

その1 「費目ありき」ではなく、まず「したいこと」を考え、これを「費目にする」という考え。

 

たとえば、在宅勤務が増えてしまい、部屋のインテリアを心地よいものにしたいという考えがあるとしたら、それにかかる費用を

「インテリア費」

とする。

 

家族でたまには特別な外食をして楽しむ時間を大事にしたいのだったら、これにかかる費用を

「外食費」

とする。

 

子供によい教育の機会を与えてあげることを大事にしたいのだったら、塾の月謝代や美術館・博物館・書籍代・おもちゃ代などにかかる費用を

「こども費」

とする。

 

ポイントは

  • 家庭の価値観が具体化したものであること
  • 将来振り返った時に知りたい費目であること
  • 費目はあまり多くせずに管理しやすい3個から5個くらいにするようマイルール化する

ということ

 

その2 管理不能支出を深く考えるべし

管理不能支出とは、契約によって支払いが強制されている支出のことです。

 

たとえば、

住宅ローン

家賃

水道光熱費の基本料金

音楽や動画配信サービスなどのサブスクリプション費

などです。

 

この管理不能支出についてですが、

実は見栄やプライドや思い込みなどと密接に関係している支出ですよ、と痛いところを突かれました。

 

管理不能支出は金額もそれなりに大きく、しかも毎月必ず発生するものです。

なので

  • ゼロベースで考えること(ほんとに価値あるものかどうか考え直してみる)
  • 固定支出を気軽に増やさないこと
  • 必要ないと思うものはすぐに行動・すぐ解約

を推奨しています。

痛みは伴いますが、大事な見直し作業だと思います。

 

林さんは奥様、お子様が4人の6人家族。

ご家族が大事にしたいことは教育費と旅行費。

お子様の教育費のピーク時には生命保険を解約し、自家用車も手放され、外食はほぼしなかったとのことです。

それでも年に1回の旅行はされて支出にメリハリをつけていらしたことを教えて下さっています。

 

私がここ数年かけてですがで徐々にやめて効果が大きかったなあと思うものは、そういえば「管理不能支出」でした。

  • 某百貨店の年会費 (実はそんなに利用していなかったから解約)
  • 某英会話のアプリ使用料(毎月発生)(テキストや音声CDも既に持っているものがあるのでこちらをフル活用すればいいと思ったので解約)
  • 某携帯電話会社の不要なオプション(毎月発生)(なくても良いと気が付いたので解約)
  • 某電話会社のITサポート(毎月発生)(使っているウイルス対策ソフトでもITサポートが受けられることに遅まきながら気が付いたため解約)

こんな感じです。

 

月々の使用料は少額でも年換算すると非常に大きいですね。

涙します。

 

新版であることが大事です

ご夫婦で働いているなど複数収入源があるご家庭の場合、相手の方と「家計全体の収入面をどう負担するのか」

 

「電子マネーや家計簿アプリの使用について」

なども詳しく触れられているのが

「新版」

とのことです。

 

それから本の最後には、本書を読んで家計管理を見直しした方の体験記が付いているのがわかりやすくて参考になりました。

 

大事なことは、本書のやり方そのままでなくても、本書のエッセンスを取り入れた我が家流の家計が黒字化するシステムを

試行錯誤して作り上げること

そしてなんとか継続していくことだと思います(*^-^*)