地元と職場の最寄り駅の近くで、お気に入りの純喫茶を探索中です。
そもそも、居心地がよいために定期的に利用していたアジト的喫茶店がそれぞれあったのですが、お店がコロナ禍のために残念ながら閉店してしまったためです。
先日、散歩中に、気になっていたある小さな喫茶店に入ってみました。
小さい頃から見かけていてその存在は知ってはいたのですが、不思議と一度も入店したことはなかったお店です。
ほんの子供の頃から眺めていたので、「大人の方が利用するところ」という固定観念があったからなのかもしれません。
お店の外観はとてもこじんまりしています。
多分10人も入れば満席だと思います。
お店の方はコロナ対策として満席にはしないように心配りをして下さっていて、お客さんの来店人数を制限されていました。
私はたまたま丁度お店の空いている時間にうかがったようで、ラッキーでした。
そして中に入ってみたら私の大好物の昭和レトロなお店。
カウンター席に座ったら真ん前が純喫茶に関する本で一杯でした。
ぼんやりする為に入店したのですが、せっかくなので思い切って目の前の本を読んでみました。
昔喫茶店とかには必ず置いてあったマッチについての本もありますね(*^-^*)
お店に入ってみたのでわかったことがあります。
純喫茶は、個人店よりはお値段がお安めのチェーン店が拡大したり、後継者がいないなどの理由で、どんどん減ってきていると思います。
そんな中、この小さなお店は喫茶店を営みながら一方で、関東近辺の閉店してしまった純喫茶のテーブル、椅子、照明器具、カップやお皿、トレー、グラス、スプーン・フォークなどの備品を依頼があれば引き取ってきちんとお手入れをした上で、なんと廉価で販売もしているのです。
お店の中はさすがにスペースが小さいので、スプーンとかフォーク、小ぶりのグラスの一部しか置いてないのですが、どうやらインターネットでその他の大型の備品類も販売しているようでした。
経緯など詳しくはわからないのですが、きっとこのお店の方だったら歴史を刻んできたこれらの品々を託してもいいだろうということで、閉店されたお店のオーナーさんからのご信頼が厚いのでしょう。
新しい備品を作って揃えることはこれからも出来るでしょうが、時代に磨かれた個性ある備品たちは廃棄してしまったらそれでお終いです。
それらを大切にバトンとして次の方に手渡ししたいという姿勢に、なんだか嬉しくなりました。
理解をして下さる方たちやお店が増えてくれたらいいなあと思いました。